一般内科|体調不良でお困りなら何でもご相談ください。
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院長の気まぐれブログ

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第1回 1年が経ちました!

お陰様で、今年の5月に開院1周年を迎える事ができました。偏に、周りの皆様お一人お一人のご協力があってこそです。この場を借りて、改めて感謝申し上げます。

この一年は新しいことだらけ、その度に試行錯誤の日々で、スタッフ一同、突き進んでまいりました。2年目は少し落ち着いた気持ちで、引き続き患者さんともしっかりとコミュニケーションをとりながら、より良い医療を提供していけたらと思っております。意外なところから思わぬ疾患が見つかることもあります。些細なことでも結構ですので、今後も遠慮なくご相談ください。

さて、この一年、やりたくてもなかなか着手できないことがいくつかありました。その一つが、このブログです。これまで培ってきた医療の経験や日々の患者さんとの関わりの中で感じること、皆様のお役に立てる医療情報、時には医療に関係なく私が感じたことなどなど、題名の通りに気まぐれになるとは思いますが、随時アップしていけたらと思います。どうぞお付き合いください。

実は、開院1周年と共に、先月で私も50歳になりました。お腹の出たおじさんに「食事制限を!」「適度な運動を!」などと言われても説得力がありませんので、私も、夜の糖質制限、プロテインの摂取、そして、適度な運動を心がけています。がしかし、あっという間の夏の暑さの到来。

救命センターにいた頃は、梅雨明けのこの時期になると熱中症で搬送される患者さんを多く診てきました。

よく言われることですが、まだ体が暑さに不慣れなこの時期には、熱中症のリスクが高くなります。体が暑さに慣れることを「暑熱順化(しょねつじゅんか)」と言いますが、これには2週間ほどかかります。

本来なら、本格的に暑くなる前から汗をかいて暑熱順化する事が重要ですが、これから運動を始めるという方は特に、冷房のきいた室内で、決して無理のない気持ちの良い範囲で行うなど、十分お気をつけください。室内でおすすめなのは、筋トレやストレッチで軽く汗をかくことです。併せて、入浴はシャワーだけで済ませずに、湯船に浸かって適度に汗をかきましょう。何度も出てきた、この「汗をかく」という事が暑さに慣れるために重要なのですが、ここで忘れてはいけないのが、「水分と塩分の補給」です。入浴後だけでなく、入浴前にも十分な水分を摂取するとより安心です。

当院では、生活習慣病の指導も行っています。私自身、救命センター勤務からクリニック経営にシフトチェンジし、規則正しい生活を送るようになり、その大切さを実感しているところです。気になる症状があれば、どうぞご相談ください。

1回目はこのくらいにして、、、

次回は「クリニックの名前の由来」についてご紹介する予定です。

お楽しみに!

2026.7.16

 

第2回 クリニックの名前の由来

名前をつけたりするのはどうも苦手です。私のそんな性格を知ってか知らずか、周りが勝手に名前をつけてくれました。私の名前が「みつひろ」だから「ミツバチ」とのこと。なんて安易な…!確かにみんなから「みつ」と呼ばれていましたが…!しかし、よくよく考えてみると、そんなに悪い名前ではないか・・・と思うようになりました。

まず初めに、同じような名前のクリニックが周りにありません!これには少なくとも2つ意味があります。

一つ目ですが、同じような名前のクリニックがあるとクリニックの認可が下りないのですが、この名前なら間違えなく認可が下りるだろうと思いました。

もう一つは、あまり聞いたことがないクリニック名なので、記憶に残りやすいのでは?と考えました。どうでしょうか?皆さんはすぐに覚えていただけましたか?

しかし、意外と疑り深い性格の私・・・本当にこの名前で良いのか?と考え、みつばちについて勉強してみると、いろいろと面白いことがわかってきました。

みつばちは高度な社会を築く昆虫です。集団で生活し、はちみつを作り保存食としています。そんなみつばちたちは、驚くほど器用に役割分担をして生活しています。(まるで当院のスタッフみたい?!)

アインシュタインは、「もしも、地球上からミツバチが消えたなら、人類は4年で滅亡するだろう」と言いました。「4年で滅亡??」始めは意味が分からず、いろいろ調べるうちに、みつばちは人間の生活に非常に深く関わっていることが分かりました。農作物の受粉の7割はミツバチが行なっており、農作物を作る上では欠かすことのできないものだったのです。普段はあまりみつばちなんて気にしていませんでしたが、人間が生きていく上で重要なものだったんですね。

また、みつばちの作り出すハチミツは、免疫機能を活性化したり、抗炎症作用を持つという研究結果があるということも改めて分かりました。私の妻も、子どもが風邪をひくとハチミツをスプーンですくって舐めさせているときがありましたが、今考えると理にかなっていたのです。(しかし、ハチミツにはボツリヌス菌が混入している事があり、一歳未満の赤ちゃんが口にすると食中毒を起こす可能性があります。一歳未満の赤ちゃんには与えないでください!)

いつも意識しているわけではありませんが、実は人の生活において重要な役割を果たしている、みつばち。

いろいろ調べていくうちに、クリニックの名前にしても悪くないんじゃないか?と思うようになり、あっという間に1年以上が経ちました。まだ当院にかかったことのない方も、いつか具合が悪くなった時のために「みつばちクリニック新座」の名前を覚えていていただけると幸いです。(もちろん元気なことが一番なのですが!)

長くなりましたが、今後も地域の皆様の生活に欠かすことのできない存在になれたら・・・そんなクリニックを目指して日々頑張りたいと思います。

 2026.7.23

第3回 自分の運動療法について

開業準備を始めてからここ2年半近く忙しくなり、開業後も初めてのことや分からないこと、慣れないことに直面しておりました。このため、実はしばらく続けていた筋トレとランニングができなくなっていました。また、自分はストレスに対する耐性は高いと勝手に思っていましたが意外とそうではなかったようで、この期間で4kgほど体重が増えていました‥‥

高校生の頃からほぼ変わっていなかった体重が増えてしまった!

流石にまずいと思い、今年の4月から筋トレ、6月からはランニングも再開しました。筋トレは仕事の合間の時間でできるので(昼休みなど)比較的再開のハードルは低かったのですが、ランニングは準備からシャワーまで考えると2時間程度は要するため、なかなか再開できていませんでした。

しかし、前のブログでも書きましたが、お腹の出たおじさんに指導される人の立場になってみると説得力がないと思い、なんとか再開し継続しています。筋トレだけでは脂肪燃焼効果は高くなかったです。もし良い方法を知っている方がいれば教えてください。

ランニングは、以前は10kmを1時間程度で走っていましたが、再開するとすぐに同じペースでは走れないことに気づきました。同じペースで頑張ろうとすると、足が痛くなったりして続かないのです。そこで、少しペースを落として走るとそこまで辛くないことに気づきました。今は週2から3回ペースで、10k mほどを1時間10分〜20分ほどのペースで走っています。

再開してみて感じるのは、運動療法で最も重要なことは「継続する」ということでした。ランニングを再開して、初めの1ヶ月くらいはどこかが痛かったり、走っている時に少し苦しかったりしましたが、徐々に慣れてきてそのようなことはなくなってきました。体がだんだん慣れてきているのを実感しています。このまま継続していきたいと思います。まだ体重はさほど変わっていませんが‥肉体改造(?!)が完了したらこのブログで報告させていただこうと思います。

2026.8.4

第4回 自分のアレルギー性鼻炎について 前編

実は私自身、20年以上アレルギー性鼻炎に悩まされ、風邪を引くたびに副鼻腔炎になり、慢性的な頭痛に悩まされていました。「副鼻腔炎」とは、一昔前には「蓄膿症」とも呼ばれていましたが、鼻の周囲にある空洞(副鼻腔)の粘膜に炎症が起き、ドロドロした鼻水や膿が貯まる病気です。風邪やアレルギーが主な原因で、3ヶ月以上続くものは、慢性副鼻腔炎にあたります。

スギの花粉症は10年ほど前に突然発症しました。2月の初めくらいに当然、目が痒くなりました。初めは咳も出ていたので感染症かと思っていましたが、いつまで経っても目の痒みが治らず「これはおかしい!」と思い、採血検査を受け、スギアレルギーが発覚しました。鼻水は、ダニのアレルギーがあり、常に症状があったのでそこまで気になりませんでしたが、目の痒さは耐え難いものがありました。このため、毎年1月末から4月くらいまでは憂鬱な気分になっていました。

このままでは嫌だ、と思い治療について調べ始めました。まずは自分の状態を知るために受診したところ、重度の慢性的な副鼻腔炎を指摘されました!物理的に副鼻腔の出口が狭くなっており、ポリープもひどいので外科的な手術も検討した方がいいと言われましたが、手術を受けるのには抵抗感が強かったのを覚えています。(正直なところ、受ける立場になると、怖いものですね。)舌下免疫療法も勧められましたが、当時はまだ薬剤の冷蔵保存が必要で、当直などの外泊が多い当時の自分の職場環境では、薬剤の安定的な摂取が難しいと思い断念しました。その後、冷蔵保存の必要のない薬剤が発売されましたが、その頃は論文作成などで忙しく、そちらにはあまり気が向かなくなっていました。

その後、あまりにも頭痛がひどく、副鼻腔炎に関して「そろそろ外科的治療を受けた方がいいのではないか…」と考え始めました。しかし、受けようと思っていた矢先、新型コロナウイルス感染症が流行し、自分が治療を受けるような事態ではなくなってしまいました…。

後編に続く

2026.8.12

 

第5回 自分のアレルギー性鼻炎について 後編

その後、新型コロナウイルス感染症は、依然として定期的な流行を繰り返していました。しかし、「このままでは永遠に治療を受けられないのではないか!?」と思い、思い切って耳鼻咽喉科を受診しました。まずは薬物療法を受けましたが、なかなか症状は改善しません。そこで、「汎副鼻腔手術(はんふくびくうしゅじゅつ)」を受けました。鼻の穴から内視鏡を入れて行う手術で、炎症を起こした粘膜や膿、ポリープを取り除きます。術後、麻酔薬による嘔気が強く出てしまったので辛かったですが、患者さんの気持ちがよくわかり、医師としては成長できた気がしました。鼻が通る様になるには少し時間がかかりましたが、術後1ヶ月後くらいからは、今まではほとんどわからなかった「匂い」がわかる様になったのです。これには感動しました。大袈裟でなく、世界が変わったような気がしました。

その後、スギアレルギーとダニアレルギーに対する舌下免疫療法を受け始めました。(スギはシダキュア、ダニはミティキュアという薬です。スギ、ダニから抽出したエキスで作られた錠剤を1日1回、舌の下に置いて1分間保持した後、飲み込みます。)こちらはほとんど副作用は現れませんでしたが、ほとんど効果も感じられないまま数ヶ月が経過しました。そして迎えたスギ花粉のシーズン。初めての年から、思った以上に効果が実感できました。特に、目の痒みが楽になっていました。その翌年のスギ花粉シーズンは、抗ヒスタミン薬を短期間使う程度で、点眼薬や点鼻薬などは使用しなくても大丈夫なくらいにまで改善していました(効果には個人差があるため、効果を保証するものではありません)。ダニアレルギーに関しては、劇的な変化がない分、効果は分かりにくかったですが、確かに前と比べると家の中で鼻水をかむことがほとんどなくなっていました(こちらも効果を保証するものではありません)。家族からは、「くしゃみの回数が減ったね!」と喜ばれました。私のくしゃみはとてもうるさかったそうです…。自分としては、手術も、舌下免疫療法も、治療を受けて良かったと思っています。

2026.8.20

第6回 インフルエンザ、新型コロナウイルスの流行について

埼玉県のインフルエンザ流行状況、2026年第34週(8月17日~8月23日)が発表され、定点医療機関から報告があった患者数は307人(定点当たり1.83)でした。定点当たり報告数が1を超え、流行期入りしています。また、新型コロナウイルス感染症患者数は281人(定点当たり1.67)でした。どちらも増加の気配を見せています。特に朝霞地区(朝霞市、新座市、志木市、和光市)は定点医療機関から報告があった患者数が、インフルエンザ56人、新型コロナウイルス41人と多くなっており要注意です。昨年(2025年度)は10月にインフルエンザの流行が来て、インフルエンザのワクチン接種時期と重なりましたが、今年もそのような状態となるかもしれません。従来インフルエンザの流行は冬のイメージでしたが、現代ではそのような考えは通じないようです。

非常に暑い日が続いており、屋外ではマスクどころではないかもしれませんが、室内では感染症の予防には有効と考えられますので、感染症対策の一環としてマスクの準備をしておきましょう。

2026.8.27

第7回 舌下免疫療法の思わぬ副産物

今や日本人の約2人に1人が花粉症とまで言われていますが、この花粉によるアレルギー、困ったもので、他の物質に対してもアレルギー反応を引き起こすことがあります。この反応はPFAS(Pollen-Food Allergy Syndrome)と言われ、花粉の構造と似たような物質に対してアレルギー反応が起きてしまう現象です。花粉に含まれるタンパク質と、果物や野菜に含まれるタンパク質の構造が似ているため、「あ!花粉だ!」と間違えてしまうんですね。代表的なものとして、シラカバのアレルギーでは、もも、りんご、さくらんぼなどのバラ科の果実、オオアワガエリなどのイネ科のアレルギーではメロン、スイカなどの瓜科の果実に対するアレルギーが起こることが知られています。また、スギアレルギーではトマトアレルギーのPFASが知られています。(アレルギーの原因となるタンパク質は熱に弱いため、加熱したものや加工食品なら食べられる場合もあります。)

実は私自身、生のトマトのアレルギーもあったのですが、そこまで症状が強くなかったのであまり気にしていませんでした。しかし舌下免疫療法を始めてからしばらく経ったある時、気づいたらトマトを食べた時のあの違和感がなくなっていました。他の患者さんも同じ様なことを感じていて、その方に言われて初めて気づいたくらいでした(しつこいようですが、この記事も舌下免疫療法がトマトアレルギーを改善することを保証するものではありません)。

その関連に関しては、きちんと研究している方もいらっしゃいました。気になる方はPubMed(パブメド:医学・生命科学の世界的データベース)でtomato fruit、PFASとキーワードを入れて調べてみてください。Google先生が翻訳してくれますので、英文が読めなくても大丈夫です。便利な時代になりました。

2026.9.3

第8回 令和8年度インフルエンザワクチン定期接種の前倒しについて

以前のブログにて、埼玉県でインフルエンザの流行が始まったことを報告させていただきましたが、全国的にも流行が始まっています。8月28日から全国的に流行し始めたことを受けて、厚生労働省から8月31日に都道府県へ、高齢者などのインフルエンザワクチン定期接種について自治体の判断で前倒しして実施することが法令上可能だと通知がありました。わかりにくい表現ですが、要はインフルエンザワクチンの定期予防接種を9月中に開始しても良いよ、ということですね。

令和8年9月6日現在、まだ新座市、朝霞市、志木市、和光市から正式な通達は確認できませんでしたが、9月中のインフルエンザ予防接種開始の通達があるかもしれません。

当院もこれを踏まえ、任意接種も含めたインフルエンザワクチン予防接種の9月中の開始を目指して準備してまいります。接種開始の目処が立ちましたらホームページ、院内掲示で発表させていただきます。

もうしばらくお待ちください。

2026.9.11

第9回 令和8年度インフルエンザワクチン任意接種の開始について

9月15日(火)より、令和8年度のインフルエンザワクチンの任意接種を開始します。

( ※ 高齢者の方などを対象とした定期接種は令和8年10月1日からの予定です。)

(高齢者等インフルエンザの予防接種は開始が9月17日に早まりました。)

今年は例年とくらべ、流行の時期が早くなっています。

インフルエンザ予防接種は、効果が出るのに2週間程度要します。

また、効果は5か月程度持続すると言われています。

9月半ばに接種すると、10月初めくらいから効果が出て、2月末くらいまで効果が持続することが期待されます。

免疫力低下のない方は必ずしも早く予防接種をしたほうがいいというわけではありませんが、受験や旅行など、人それぞれにスケジュールがあり、感染を予防したい時期も異なると思います。

「かかりたくない時期をある程度想定して、早めに接種しておきたい」という選択もできるよう、当院では2026年9月15日からインフルエンザワクチン任意接種を開始することといたしました。(高齢者の方などを対象とした定期接種は令和8年10月1日からを予定しています。)どうぞお気軽にお申し付けください。

 

→その後通達があり、高齢者等インフルエンザの予防接種は開始が9月17日に早まりました。

新型コロナウイルスの高齢者予防接種は予定通り、10月1日からとなります。

第10回 皮下異物について

当院は外科も標榜しています。このため、時々「皮下異物」のご相談があります。ガラス、木の枝、サボテンの棘など様々な物質で、大きさも様々です。皮下異物とは、簡単に言えばこれらの物質が刺さってしまい取れなくなった状態です。完全に皮下に入ってしまうと、外からは何が入っているのかほとんどわからないことも多いです。

はっきりと何かが入ったという認識を持っている方もいますが、「よくわからないけれどとにかく痛い!」という方もいるため、そもそも皮下異物なのかどうかを診断する必要があります。

このような時に力を発揮するのが、超音波検査(エコー)やレントゲン装置です。患部を押して痛がる時は、大抵中に異物があります。とにかく、刺さった物質が取れるまでは痛いのです。取れたあとは皆様、楽になったと言います(除去によって完全に痛みの全てがなくなるわけではないですが)。痛みは人の体に備わった素晴らしいセンサーなのだと痛感します。

「よくわからないけれど、痛いまましばらく経過をみていた」という方は、その部分に感染症を起こしてしまうこともあります。このような場合も、異物を取り出すまではなかなか治らないです。

異物の存在がわかれば、局所麻酔を行い手術で摘出します。手術といっても大抵の場合、皮膚を少し切開するくらいで摘出できます。異物除去後、残っている部分がないかレントゲンなどで再確認することもあります。しかし、まれに神経や動脈の近くに異物がある場合があり、そのような場合は適切な医療機関へ紹介させていただいております。

「痛みがあるけれど、なんだか分からない…!」というときは、我慢せずにご相談下さい。

 2026.9.21

第11回 胡蝶蘭

昨年の開院当初、たくさんの方からお祝いの胡蝶蘭をいただきました。クリニックの廊下に並んだ様子は圧巻で、いよいよ開院するんだ…と感無量だったのを思い出します。

胡蝶蘭は一度咲いたら終わりではなく、辛抱強く世話をすれば2年目、3年目と花を咲かせる事も可能です。クリニックでも、処置室の奥の方、窓際に、お祝いでいただいた胡蝶蘭の一部を株分けして育てています。そして、2年目の花を咲かせることができました。

これは実はけっこう難しいことで、我が家でも、以前の職場から持ち帰った胡蝶蘭を小さく株分けして育てているのですが、なかなか花は咲きません。葉は青々と元気なので、生きてはいるのですが、11年も育てているのに花が咲かないのです!温度、湿度、日当たり…全ての条件が揃わないといけないのですね。その点、クリニックの窓際は、ちょうど良い温室度と日当たりだったようです。

植物の世話は根気が必要ですが、愛情をかけてやれば、それに応えてくれるのもまた醍醐味です。

植物が出てくる漫画といえば、『家栽の人』(毛利甚八-作・魚戸おさむ-画)。植物好きの主人公をとりまく人間関係がテーマなのですが、毎回違う植物が登場します。古い漫画なのでご存じない方も多いかもしれませんが、面白いのでおすすめです。

2026.9.28

第12回 ヘリコバクターピロリ感染診断・クラリスロマイシン感受性検査について

先日、「スマートジーン(MIZUHO MEDY Co.,Ltd.)」という医療機器を導入しました。これは、PCRの検査ができる機械であると同時に、胃カメラの際にピロリ菌感染が疑わしい場合、その場で胃液または胃内洗浄液を採取して、ピロリ菌の有無を検査することができます。診断制度が高いため、同じピロリ菌の存在診断検査である「尿素呼気試験」と違い、一部の胃薬(PPI:ランソプラゾールやP-CAB:ボノプラザンなど)を中止せずに検査することができます(除菌後のピロリ菌存在診断には使用できません)。何よりも、ピロリ菌感染が疑われた場合、すぐに検査ができるというメリットがあります。

また近年、ヘリコバクターピロリ菌の、クラリスロマイシンに対する薬剤耐性が問題になっています。ピロリ菌の除菌には、ボノプラザンという胃薬・アモキシシリン・クラリスロマイシン、これら3つの薬を投与するのが一般的ですが、この中のクラリスロマイシンに対する耐性をピロリ菌が持っているかどうかも、同時に調べることができるのです。もしクラリスロマイシンが効かないピロリ菌だった場合、メトロニダゾールなどの他の薬に変更できます。 

ただし、判定結果が出るまでには約50分かかります。お待ちいただき、その日に結果を聞いていただくこともできますが、検査状況によりさらにお待たせすることもあるかもしれません。除菌は1分1秒を争うものではないので、結果をお伝えするのは後日でも良いか…と考えております。

今までは、ピロリ菌感染が疑わしい場合、もう一度食事制限が必要な尿素呼吸試験を受けていただいておりましたが、今後は患者さんにとって、より体の負担が少ない検査ができるようになると思います。

と、ここまで長々と書いてきましたが、つまり、

①ピロリ菌に感染しているかどうか

②そのピロリ菌にクラリスロマイシンという薬が効くかどうか

この2点が以前より簡単に検査できるようになりました、というお話でした。

2026.10.9

 

第13回 ネフィー点鼻薬について

アナフィラキシー反応に対する補助治療薬、「ネフィー点鼻薬」が2026年2月にアルフレッサファーマ株式会社から発売されました。今までは、自己投与できるアナフィラキシー補助治療薬はアドレナリンの注射薬「エピペン」のみでしたが、点鼻薬という選択肢が加わりました。医療従事者以外の方は、注射というと抵抗感があるかと思いますが、点鼻薬は基本的にほとんど痛みがないため、そのあたりの心配は少なくなるかと思います。

実は、以前の心肺蘇生のガイドラインでは、アドレナリンの経気管投与(気管挿管チューブからの投与)という選択肢がありました。気管の粘膜から投与されたアドレナリンが吸収される、という理論です。2005年のAHA(American Heart Association:アメリカ心臓協会)のガイドラインだったと思います。(その後その選択肢はガイドライン上からはなくなりました。)当時私は研修医で、いろいろ覚えるのに必死だったので覚えています。点鼻の薬剤投与は、現在でも痙攣の発作のときに点滴をとるのが難しい場合、ミダゾラム(抗痙攣薬)を経鼻投与することがあります。「アドレナリンも同様に粘膜を介して吸収されるのだから点鼻で投与できる」そう信じて薬剤を開発した人はやはりすごいですね。(言われてみればその通りなのですが、初めにやってみる人がすごいと思います。研究ってみんなそうですが。)そして、実際に効果が証明され、販売されるようになりました。

エピペンより有効期限が長く(エピペンは約12か月、ネフィー2mgは約30か月です)、針がないので飛行機への機内持ち込みがエピペンより容易です。ただし国際線に乗る場合は、英文などの診断書を用意しておいたほうが無難です。当院では、条件を満たした方にネフィー点鼻薬の処方が可能です。アナフィラキシー反応を起こしたことがある方、またはその可能性が高い方は、ご相談ください。

2026.10.14